応援メッセージ of 名古屋港ガーデンふ頭を考える学生提案競技 ~名古屋のまちとみなとの未来を考える会

応援メッセージ

阿部博人氏 :㈱公共ファイナンス研究所 代表取締役

公開と討論による名古屋ガーデンふ頭の再生
昨今、新しい公共のあり方、市民的公共性とは何か、ということが問われている。公共性に関する大切なキーワードが、公開と討論である。市民の資産であり市民が憩う名古屋ガーデンふ頭の再生計画も開かれたものでなくてはならない。次代を担う学生が広く参加するこの度の提案競技は、実に意義深いものであり、公募と公開講評会そして市民も交えた討論によって、同ふ頭のみらいが豊かに構想されることであろう。.
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谷口元氏:名古屋大学教授

名古屋全体を潤いのあるまちに創り変えるような提案を期待したい
名古屋港一帯は、貿易による輸出入額や取扱量が国内第1位を維持しており、日本の経済的繁栄を支えてはいるが、反面港の風景を愉しみ、過ごすための魅力が、決定的に欠けている。400年前に堀川運河がひかれ、名古屋のまちづくりが始まって以来、永らくウオーターフロントがまちの顔であり、人々の暮らしを支えていた。いわばその原風景を蘇らせ、敷地だけでなく名古屋全体を潤いのあるまちに創り変えるような、意欲的な提案を若い人に期待したい。
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日色真帆氏:愛知淑徳大学教授

どこにもない都市の話を聞かせてほしい
港に魅力があるのは、街の中とはさまざまな意味で離れた、異なる場所だからでしょう。人が旅立ち帰り来る、物が送り出され運び込まれる場所は、期待と追憶を抱かせます。たとえ港湾としての機能をほとんど失っても、そんな力を持ち続けるようです。港に潜在する力をいかして、行ってみたい、働きたい、暮らしたい都市を構想して下さい。マルコ・ポーロは東方を、イブン・バットゥータは三大陸を、ゲーテはイタリアを、河口慧海はチベットを熱く語りました。旅の若者であるみなさんが、夢に描く都市のことを熱く語ってきかせれば、市民というひどく冷淡な王様も眉を動かすかもしれません。
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