速報!
10月2日(土)大同大学において「名古屋港ガーデンふ頭を考える学生提案競技」を開催しました。
全国から25の提案を受け、多くの仲間が集まりました。
速報として、公開講評会においてグランプリおよび特別賞を受賞したチームを紹介します。
公開講評会、各提案内容、交流会の様子は近日中に掲載いたします。お楽しみに!!
<グランプリ>
愛知工業大学 (指導教員:中井孝幸) 『本が紡ぐ掌 たなごころ』
<特別賞>
早稲田大学 (指導教員:古谷誠章) 『WATER JUNCTION CITY』
東京大学 (指導教員:千葉学) 『Field of the Wind, Feel of the Wind』
大同大学 (指導教員:笠嶋泰) 『Ordinary Miracle Project』
早稲田大学 (指導教員:佐々木葉) 『ノコスコト、ツナグコト』
熊本大学 (指導教員:星野裕司) 『うみ、そら、まちをつむぐ場所』
法政大学 (指導教員:渡辺真理) 『みなとかるた』
東京理科大学 (指導教員:小嶋一浩) 『PHENOMENAL POOLS』
熊本大学 (指導教員:田中智之) 『だんだんうみ、だんだんまち』
明治大学 (指導教員:小林正美) 『CATALYSIS』
指導教員 千葉学
テーマ 『Field of the Wind, Feel of the Wind』
提案趣旨 私たちは、今まで消費のための施設がばらばらに建っていたガーデンふ頭を、何かを生み出す場所に変えたいと考えました。そこで着目したのが名古屋港を流れる海風です。街への風の起点であるガーデンふ頭に、この風をキャッチできるような風車を建てることで、風のエネルギーを街への電気に変えます。同時にふ頭に一体感を与えられる新しい風景を作り出すことができます。風車の足下には電気を用いた人々の活動が展開します。変わりゆく風景を、変わらない風が支え続ける-
そんな名古屋の未来を描いてみました。
指導教員 遠藤新
テーマ 『Active‐port garden city』
提案趣旨 人が集まる場所Active-portとモデルタウンを配置し、人と港の関係を取り戻すことでガーデンふ頭を再生する。7箇所のモデルタウンは居住・商業・働く場所の複合するエリアである。Active-portは4種類の公共空間である。蛇行した公共空間(グリーンキャナル)と水際の空地(グリーンコリドー)が歩行者移動の軸(緊急車両可)となる。グリーンコリドーにLRTを周回させ、300m徒歩圏で街全体をカバーできるように駅を配置する。各モデルタウンは中央に中庭を配置し、中庭とグリーンキャナルおよびグリーンコリドーは路地のネットワークでつながる。
指導教員 中島貴光
テーマ 『Ripple Effect : Garden』
提案趣旨 私たちは、これからのガーデンふ頭にとって、新たな公共空間を創出すること、即ち庭園を再生することが必要であると考えました。
既存の主要施設をそのまま残し、それらを繋ぐプロムナードを提案します。プロムナードは、港の特性を活かし、汐の干満に応じて、刻々と変化します。散歩で訪れた来港者にその時々で様相の異なる散歩コースが提供されます。
また、プロムナードは交通手段を繋ぐ役割も果たします。バスや地下鉄などの陸上交通と、新たに想定する水上交通を結ぶ場として機能します。
あたかも雨の作り出す水紋のように、リアルタイムに変化し続けるプロムナードが、新たな公共空間としての風景を生み出すことでしょう。
指導教員 渡辺真理
テーマ 『みなとかるた』
提案趣旨 ガーデンふ頭を、市民誰もが訪れやすく、親しみが持てる場所とするにはどうしたらよいのでしょうか。
その方法を市民と一緒に考えるためのツールを考えました。
ひとつのマスタープラン、ひとつのアイデアではまちはつくれません。私たちはガーデンふ頭の問題点を解決するには「循環」の促進が不可欠と考えていますが、「循環」をうながすための方法を48枚のかるた状の提案にまとめました。このうち、どの提案を取り上げ、それを重ね合わせていったらよいかを市民の皆さんとのワークショップで決めていけたらよいのではないでしょうか?かるたは両面がひとつの提案の説明になっているので、ぜひ手に取ってご覧ください。
指導教員 久野紀光
テーマ 『海上広場 2100』
提案趣旨 我が国の港湾部は、災害の恐怖と都市の発展というジレンマとの格闘の歴史遺産と言っていい。
しかし、重厚長大産業からの脱却から港湾地区は形骸化し、バブル期に投機された無数のコマーシャルプログラムも、経済の停滞により失効する。
もはや、港湾の再生に向けては刹那な快楽主義的対症療法を施してはならない。
港湾に残るジレンマの歴史に真摯に向き合い、水際に延々と連なる防波堤に回廊を付帯させて湾を海上広場とし、広場内に群島状の諸施設を配することで、インナーハーバーを都市のパブリックスペースへ転換させることを願った。
指導教員 宇野享
テーマ 『海のウエ、陸のシタ』
提案趣旨 私たちは名古屋港に訪れるたびに、海と陸の境界の在り方に疑問を感じていました。現況の港は、内陸部との差異がない埋立地で、線状の護岸が陸と海を隔てています。そこで、土木的な観点にまで立ち戻り、陸と海の境界を再考してみることにしました。具体的には、新たに創り出す陸をスリット状にして、隙間に海が浸透する大地とします。内陸部まで引き込まれた面的な水際と、複数の視点場をもつ高低差のある微地形が、潮の満ち引きにより、訪れるたびに異なる水際の道を創り出します。名古屋ガーデンふ頭を歩きながら陸と海の関係性を再考する場が私たちの提案です。
指導教員 安田幸一
テーマ 『街と港のステーション・パーク 〜名古屋港ガーデンふ頭再編計画〜』
提案趣旨 現在、ガーデンふ頭には水族館などの海を楽しむ施設が充実しています。しかし、名古屋になくてはならない防潮壁が一方で街と港を分断し、さらにふ頭内の各施設のまとまりを損ねています。この「ステーション・パーク」の提案では、防潮壁が名古屋港ならではのランドマークとして生まれ変わり、ふ頭内の各ゾーンを繋ぐ「動線」の役割を果たすと共に、街からの車や人、海からの船など様々な交通を結び、街と港を繋ぐ「閾(しきい)/ゲート」となります。そして、このコンセプトは名古屋港全域にも適用でき、それぞれのふ頭で街と港を繋いでいきます。
指導教員 小林正美
テーマ 『CATALYSIS』
提案趣旨 名古屋市は日本有数の重工業地帯である反面、COP10や愛・地球博など、環境問題に対する積極的な取り組みが行われています。重工業から環境産業への産業転換は、名古屋市において必須の課題であると考えます。
そこで今回はガーデン埠頭を「環境産業の拠点」として整備することを提案します。
ガーデン埠頭に企業の研究所を誘致し、また市民に開かれた親水公園を整備することで、環境産業の研究拠点となり、市民が直接環境技術に触れられる場所となります。
名古屋市が、環境先進都市として世界へ発信するための「触媒」(CATALYSIS)として作用することを目指しました。
- 提案はどれも名古屋港ガーデンふ頭の将来を真剣に考えて作成されています。名古屋港ガーデンふ頭にあるたくさんの可能性を全国の大学生と先生方がパネルと模型にしてくれました。
- 展示を下記会場で行いますので、ぜひゆっくり見に来てください。多くの市民の方に見ていただきたいと思います。ご来場お待ちしています。
- 10月7日(木) ~10月11日(月) SMBCパーク栄
- (名古屋市中区錦3-25-20)
- 10月12日(火)~11月6日(土) テレピアホールエントランス
- (名古屋市東区東桜1-14-27東海テレビ)
- 11月9日(火)~11月14日(日) 名古屋都市センター
- (名古屋市中区金山町1-1-1金山南ビル)